Contents
先日いきなりステーキの社長が社長のお願いの張り紙を貼りましたよね。
なぜ、ここまで、いきなりステーキが赤字転落にまで追い込まれるように経営が悪化したのかを、考察してみようと思います。
企業としての魅力・今後どうすればいきなりステーキは改善できるのかを考えてみるのかが趣旨です。
スポンサーリンク
いきなりステーキが赤字になった理由を考える。
まず、あれだけ人気のあったいきなりステーキが赤字になった理由を一つ一つ考察してみます。
その1:肉ブームの終わり
いきなりステーキの売上が好調だったときは、テレビ各局いろいろな情報誌でお肉の情報が発信、いろいろなステーキハウスなどの情報も発信され、いわゆる肉ブームが起こっていたと思います。
肉ブームのなかでも、熟成肉ブームがおき、豚肉のブームがあったりと、お肉ブーム自体はなくなってはいないものの、ステーキという路線から外れてきているので、結果的に売上は減少気味。
ブーム自体は、当然波があるものだから、経営の中では、売上の減少や上昇は織り込めると思うけど、
その流れのいい時期に店舗を拡大してしまって、ブームが下がり気味のときに、売上の少ない店舗が増えて赤字になっているということも要因かな。
その2:値段の高騰
いきなりステーキの魅力の1つだった、高級牛肉が分厚く安いという魅力が変わってしまったこと。
いきなりステーキはg換算で値段をつけていたことが魅力だったけど、一番最初の1g5円!って安いって思っていたのが、1g6.9円になったりしたのが大きな敗因。
そもそも、きりのいい5円という数字でお客さんは惹きつけられていたけど、それがたった1円でもきりの悪い数字になるだけでものすごい高くなったと印象になってしまう。
例えば、ワンコイン500円だったものが、600円になったら値上がりを実感しますよね。
600円じゃなくても、500円で買えていたものが、500円以上になったらその商品の購買力は下がるのが一般人。
その3:ボリュームと客層
まず、注文のg数が多くて食べきれない(・_・;)
200g〜300gを注文して食べられる人がどこまでいるのかという部分、ファミリー層や恋人に人気がなかったのも敗因かな。
4人家族が全員300gからのお肉を注文すると、1200gで8000円こえるし、100円寿司で考えると80皿分でしょ?そしたら、外食費を安くしたいと思いう家庭はそっちに足が流れるよね。
それに、店舗によっては立食スタイルで座る場所が少ない、座れても隣同士で対面は他の赤の他人が座る、4人家族で来店したときには、遮られる様になってしまい会話がしにくい。
いまはファミリーが入りやすいように席も変わっているけど、最初のイメージが個人客向けになると、なかなか来店しにくいですよね。
スポンサーリンク
改善できるのか?改善策は?
改善策??その1:肉屋での、飲食?
いきなりステーキが間違っているとは思わなくて、例えばこれが牛肉専門のお肉屋さんで、立食ができるステーキ屋さんというコンセプトならどうなるのか。
お肉屋さんで良いお肉を買うことができて、隣の店舗で食べることができる、お店ではなく、家でもいきなりステーキのお肉を楽しめるとあればどうだろうか?
自分たちの好みのお肉を好きな厚さ、サイズにカットしてくれて持ち帰りができる、
それ以外にその場で食べることもできるであれば、目の前でお肉を切ってもらう新鮮なお肉を提供・販売してくれるという視点が追加されるだけで、お客さんが立ち寄る頻度を上げることができる。
いままで、取り込むことができなかった購入者をターゲットにできる面でも、需要はあると思う。
改善策??その2:価格改定!
いきなりステーキの決済短信などを調べてみたけど、客単価の推移などは悪くない。単純にいきなりステーキに足を運ぶお客さんが減っていて、ファンの人たちが残っている形に見える。
もっと詳しくデータがあれば詳しい解析をできるだろうけど、お店に入りたいと思う外観や店舗づくりかな、なん店舗か回ったけど、入りやすい印象よりも隠れ家的な印象に感じられた。
店舗の外観は良いんだけど、どこかお店に踏み込みにくい、ようなそんな印象があるんですよね。
それでも以前は人が入っていた、それはやっぱり価格が安かったから。上に書いた赤字になった理由の考察その3のとおり、きりのいい数字になるだけで印象が違う。
例えば1グラムの価格が切りよくできないなら、切のいい数字になり食べやすいg数を提案するだけで、単価を変更しなくても、この問題は解決する可能性がある。
まとめ
外食産業自体が低下気味だし、お肉のやすさ以外の売りもつくらないと難しいですよね。
単純に普通にいいお肉をつかって家で焼いて食べることを考えれば、そのほうが家庭にとっては採算良いわけですし、コストコで大きなお肉のブロックは安くなっているからね〜(・_・;)
そう考えると、一つの食事に伴う環境・付加価値をどうつけるか。
目の前で、お肉を焼いている様子を見れるスペースを作り、自分で運ぶ形式でもバイキングのようにはみえるけど、美味しく感じてしまいますよね。
それに他のお客さんがお肉を選んでいる脇をとおると、視線がそっちにいって、あれだったら食べたいって、選ぶ時のぐらむ数を多くしたり。
お肉以外のパーフォーマンスでどこまで人を魅了できるか、今後のいきなりステーキの経営手腕に期待したいですね(*^^*)