色々な政党や経済学者が言っている、MMT(現代貨幣理論)金融市場で仕事しているから、
詳しく知る必要があると思って、最近はその勉強をしています。
コロナ渦で、余計にその議論が白熱しているし、ちょっとメモ的な意味も含めて書いておきます。
興味がある人は、軽く読んでみてください。
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MMTについて軽く解説。
現代貨幣理論では、為替市場に自国通貨わかりやすく言うと、「円」とか「ドル」ですね。
これをインフレ率において、お金を発行していけば、政府の財政政策や、インフレ率を調整できるというものです。
いや、もっと簡単に乱暴に言うと、政府が赤字なんだから、国債発行せずに、
商品の価格がおかしくならない程度で、お金発行しなさい!っていう理論(笑)
この理論が発表されたのは2008年で、その後いくつかの国で実行もされています。
アメリカが、コロナ対策で財源出動できているのも、理論的にはこれがあるから。
否定的な意見には、ハイパーインフレが起こる懸念も。
学校で習ったけど、インフレってなに??ってなると思います。
わかりやすく言うと、昨日まで1万円で買っていた商品が2万円の価値になると思ってください。
お金が発行されると、物の価値は変わらないのに、お金の価値が下がります。
そうすると、物の価値に見合ったお金を支払うので、物の価値が上がって、お金の価値が下がるのがインフレです。
ハイパーインフレというのは、それがコントロールできない状態。
一番ひどかったのは、第一次世界大戦後のドイツ。戦争後ドイツ政府が賠償金を払うためにお金を発行しつづけ、
短期間で大量の紙幣を発行したことで、お金の価値が下がってしまいました。
日本円の感覚でいうと、コンビニで200円ぐらいで販売してたパンが1年後に400億円になっていた規模です(・_・;)
それだけ、インフレが進んだというのは恐ろしい。もちろん現状そんな大規模なことにはならないと、おもいますけどね。
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現状の状況を考えてみる。
日本はいまデフレの状態なので、多少の紙幣発行は問題ないはずではあるけど、難しい。
コロナで大混乱中の各国が、自国通貨をどんどん発行して、補助金だしているけど、そこにバランスはあるの??
今の状況だと、発行してない国の通貨の価値がどんどん上がっていくよね?そうすると経済のバランスが崩れる。
経済のバランスが崩れたら、インフレ・デフレをコントロールは難しい。
考えてみて欲しいのが、1万円札を発行するのに必要な原価はわずか数十円。
あとはすべて政府が公認して、日銀が発行する信頼でなりたっています。
政府がお金を発行すると、単純に原価からの差額はすべて利益になるわけだから、どんどんお金を発行刷れば良いんだよって理屈もわかる。
ただ、その信頼というバランスが崩れたら?インフレとデフレをコントロールすることは可能なのか?
そうなった時に、世界のお金持ちは世界中のお金の半分を握っていると言われています。
その方々が、協力して、市場という大きな川に、なにも考えずにダムの水を放流したら?世界は大混乱になるのは、誰でもわかるよね。
だから、今の状態で麻生財務大臣・財務省・日銀が紙幣を大量に発行していない理由もわかる。
ただ、必要なお金は発行しないといけないから、MMT理論を言っている人の気持ちもわかる。
デジタルマネーの動き。
そして、わからないのがビットコイン。実はMMT理論が出た時と同じ年に理論がでて、発行されたのがビットコインなんですよ。
ビットコインというどの国も保証していないデジタル通貨の存在とMMT理論。
自分は少し恐怖を感じますね。自分が最初にビットコインを知ったのは、
日本で販売していないCDをアメリカから取り寄せようとした時に、決済方法の1つがビットコインだったこと。
その時のビットコインの価格を知っているからこそ、今のビットコインの価格が異常なもののように感じて。
これからの状況を見る感じにしてます(・_・;)
まとめ:賛成か反対か
現状、率直な意見では、すぐに決断するのは反対。
ただ、コロナの状態で、現実問題保証をするならお金が必要なのだから、
そこに関しては別の政策を考える必要があるってかんじかな。
お金を発行して、利益を得る発行益の考え方もあるので、現状政府はそんなに問題ではない。
問題なのは、コロナで赤字国債をこれだけ発行した!とはいっても、去年と比べたらそんなに発行されていないこと。
それは、去年が無駄なお金が使われていたか、現在適切な保障をしていないかになる。
日本の赤字は法人税の節税・脱税問題を変えれば大きく変わるし、犯罪による日本通貨の流出。
企業の内部留保に対しての考え方や、労働者に対して経営者がきちんとした支払いをする世の中に政府が導けば解決する課題ではないかな。